The Tribe

トークセッション

冒険家の在り方について。

大西良治 x 中嶋 渉

冒険家の在り方について。

大西良治氏が、今もなお未知を求める冒険家で在り続けることができる理由についてお話を伺います。ゲストには、瑞牆山での開拓を中心に幼い頃からクライミングを追求してきた中嶋渉氏をお迎えし、少人数ならではの深いディスカッションを目指します。

日時|2月15日(木)

19:00〜21:00

会場|The Tribe

定員|先着10名

参加費|無料

大西良治|1977年、愛知県生まれ。大学入学を機にワンダーフォーゲル部へ入部し、沢登りとフリークライミングを始める。大学卒業後は、フランス・フォンテーヌブローとイギリス・ピークディストリクトに長期滞在しボルダリングに集中。その後も多くの課題の再登と開拓を進めながら、高いクライミング能力を身につけていく。2007年からは本格的に沢登りを再開。2010年に称名滝単独初登攀、2011年に剱沢単独遡行(I滝新ルート開拓、D滝初登攀)、その他にも多くの険谷を単独遡行。2016年に行われた称名川本流の完全遡行も、やはり単独で成し遂げられ、史上初の快挙となった。その後は、遡行だけでは踏み入ることが難しいゴルジュの未知を求め、キャニオニングの世界へ活動の範囲を広げていく。2018年にニュージーランド・グルーミーゴルジュを第二降、剱沢初下降。人跡未踏のゴルジュに足跡を残すハードな冒険と並行し、フリークライミングの追求も継続。2021年、千日の瑠璃(5.14a R/X 7p/瑞牆山)を全ピッチRP。2023年、ヒマラヤ・セティコーラの初下降が最新の記録となっている。

中嶋 渉|1991年、長野県生まれ。瑞牆山不動沢の開拓で知られる中嶋岳志を父に持ち、10歳からクライミングを始める。2008年、弱冠17歳の若さで大ヤスリ岩にユグドラシル(5.12/2p)、2010年には天鳥岩にホシガラス(5.12c PD/6p)と、存在感際立つ瑞牆山の岩塔に印象的なルートを拓いた。また、自身のルーツともいえる瑞牆山不動沢でも、ボルトの使用を極力排したルート開拓に傾倒。2013年の二十億光年の孤独(5.13b R)を皮切りに、Landmark(5.12b R)、我に返るとき(5.13a)、胎動(5.12b R/X)などを初登。2021年に完成させたHumble(5.14a R)は、それらの集大成とも言えるビッグルートとなった。開拓と並行して、白髪鬼(5.13d)や、Stingray(5.13d)、マーズ(5.13d)、デイドリーム(5.14b)などの歴史的クラックの数々や、ビショップのハイボルダーAmbrosia(V11)の再登など、多様かつ困難なフリークライミングを実践。2024年、瑞牆山摩天岩での2031(5.13b R/2p)の初登が最新の記録となっている。

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