The Tribe

トークイベント

険谷を旅する人たち。

大西良治 x 田中 彰 x 李 佳珊 x 大木輝一
(通訳) 中嶋渉

険谷を旅する人たち。

辺境の未知を追い求め、世界中の渓谷へ旅を続ける冒険家たちにお集まりいただきます。前半では今年3月に行われたニュージーランドへのキャニオニング遠征の報告を。後半ではクライミングとキャニオニング、そして冒険を巡るフリートークを予定しています。

日時|4月24日(水)

19:00〜21:00

会場|THE TRIBE

定員|先着40名

参加費|無料

大西良治|1977年、愛知県生まれ。大学入学を機にワンダーフォーゲル部へ入部し、沢登りとフリークライミングを始める。大学卒業後は、フランス・フォンテーヌブローとイギリス・ピークディストリクトに長期滞在しボルダリングに集中。その後も多くの課題の再登と開拓を進めながら、高いクライミング能力を身につけていく。2007年からは本格的に沢登りを再開。2010年に称名滝単独初登攀、2011年に剱沢単独遡行(I滝新ルート開拓、D滝初登攀)、その他にも多くの険谷を単独遡行。2016年に行われた称名川本流の完全遡行も、やはり単独で成し遂げられ、史上初の快挙となった。その後は、遡行だけでは踏み入ることが難しいゴルジュの未知を求め、キャニオニングの世界へ活動の範囲を広げていく。2018年にニュージーランド・グルーミーゴルジュを第二降、剱沢初下降。人跡未踏のゴルジュに足跡を残すハードな冒険と並行し、フリークライミングの追求も継続。2021年、千日の瑠璃(5.14a R/X 7p/瑞牆山)を全ピッチRP。2023年、ヒマラヤ・セティコーラの初下降が最新の記録となっている。

田中 彰|1972年、兵庫県淡路島生まれ。高校時代にニュース番組でギアナ高地の特集を見て衝撃を受け、「自分もそんな所に行ってみたい」と大学入学と同時に探検部へ入部。人類未踏の領域として熱帯雨林の林冠に狙いを定め、ツリークライミングと樹上生活の方法の開発に没頭する日々を送る。探検部員としてマダガスカルに木登り遠征、木から木へ移動しながら1か月半の樹上生活と移動距離1.2kmを達成。大学卒業後は、リバーガイドをしながら現役部員と共にブラジル・アマゾンに木登り遠征。その後、キャニオニングに出会い、渓谷へ活動の場を移行。木登りで培ったロープワークとカヤックで培ったホワイトウォーターテクニックを活用し、キャニオニアとしての経験を深めていく。2010年、日本人として初のCIC国際キャニオニングガイド資格取得。2014年頃に、大西良治、李佳珊(ジャスミン)両氏と知り合い、共に未踏の渓谷探検へ向かうようになる。2016年に台湾・恰堪溪初下降、2018年にニュージーランド・グルーミーゴルジュを第二降。2023年、ヒマラヤ・セティコーラの初下降が最新の記録となっている。

李 佳珊 (ジャスミン)|1977年、台湾・台北市生まれ。1997年に国立成功大学へ入学と同時に山岳部で活動を始める。2005年には哈依拉露渓遡行、渓谷の奥地に広がる美しい草原地帯を発見し「嘆息灣」と名付ける。2010年には双橋峡谷でのアイスクライミング、ヨーロッパでのキャニオニングの技術習得、2013年にはアウトドアスポーツをテーマにしたユースホステル「Dorm1828」を台南市に開設。2016年、豊坪渓遡行、恰堪溪初下降。2018年、ニュージーランド・グルーミーゴルジュを第二降。2024年3月、ニュージランド・ケズムクリーク、タンブルトムソンフォールの初下降が最新の記録。渓谷探検を中心に行われる積極的な活動の数々に、国内外から注目が集まる女性冒険家。

大木輝一|1994年1月30日、神奈川県生まれ。高校時代に競泳に打ち込むも3年で引退し、大学入学とともにクライミングを始める。1年後の2013年に初の5.13a(虎の穴/城ヶ崎)をRP。その後もスポーツルートやボルダーを中心に経験を積み重ね、2014年に5.13d(ガンジャ/鳳来)のRPに成功。2016年のTHE NORTH FACE CUPではDIVISION 2で優勝を果たす。同年、株式会社Base Campに入社し、多様なルートセット経験を積む。その後もジャンルを横断した様々なクライミングを実践し、2018年にはイクストランへの旅(5.13a 7p/瑞牆山)やSky Rocket(5.13c 4p/瑞牆山)と高難度マルチピッチルートを登攀。2019年、株式会社Base Campを退社。同年、コスモス(5.13a 8p/瑞牆山)の2つの核心ピッチのOS、さらにYosemiteへの遠征も行う。2020年に株式会社ロストアローに入社。メリーゴーランド(5.12d/城ヶ崎/OS)、スカラップ(5.12d/城ヶ崎)、イカサマ師(5.12b/名張)、ガンジャエクステンション(5.14a/鳳来)、パーフェクトスカイ(5.10d 13p/三倉)、ロングナイト(5.12b/層雲峡)、乾杯(5.14b/二子山)など、多くのルートのリピートを続けた。2021年に行縢山の広島ルートをフリー化し椿(5.14b/4p)とする。同年秋、奥鐘山西壁のフリールート開拓に着手。その後は、クライミングと並行して山岳滑降や沢登り、大滝登攀、キャニオニングなどへ活動の範囲を広げ、自然の中での冒険を追求している。

※後日、フルムービーの公開を予定しています

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