企画展B
展示
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大西良治、険谷の景色と言葉たち。
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数多くの人跡未踏の渓谷に足跡を残したことで知られる冒険家へ、今回小さなインタビューを行いました。今もなお厳しい冒険へ向かい続ける大西良治の言葉たちを、数々の険谷の中で氏が出会った景色の写真とともに紹介します。
[プロフィール]
大西良治|1977年、愛知県生まれ。大学入学を機にワンダーフォーゲル部へ入部し、沢登りとフリークライミングを始める。大学卒業後は、フランス・フォンテーヌブローとイギリス・ピークディストリクトに長期滞在しボルダリングに集中。その後も多くの課題の再登と開拓を進めながら、高いクライミング能力を身につけていく。2007年からは本格的に沢登りを再開。2010年に称名滝単独初登攀、2011年に剱沢単独遡行(I滝新ルート開拓、D滝初登攀)、その他にも多くの険谷を単独遡行。2016年に行われた称名川本流の完全遡行も、やはり単独で成し遂げられ、史上初の快挙となった。その後は、遡行だけでは踏み入ることが難しいゴルジュの未知を求め、キャニオニングの世界へ活動の範囲を広げていく。2018年にニュージーランド・グルーミーゴルジュを第二降、剱沢初下降。人跡未踏のゴルジュに足跡を残すハードな冒険と並行し、フリークライミングの追求も継続。2021年、千日の瑠璃(5.14a R/X 7p/瑞牆山)を全ピッチRP。2023年、ヒマラヤ・セティコーラの初下降が最新の記録となっている。
イベント
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トークイベント
「険谷を旅する人たち。」
大西良治 x 田中彰 x 李佳珊 x 大木輝一
(通訳) 中嶋渉
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辺境の未知を追い求め、世界中の渓谷へ旅を続ける冒険家たちにお集まりいただきます。前半では今年3月に行われたニュージーランドへのキャニオニング遠征の報告を。後半ではクライミングとキャニオニング、そして冒険を巡るフリートークを予定しています。
[イベント概要]
日時|4月24日(水)
19:00〜21:00
会場|THE TRIBE
定員|先着40名
参加費|無料
[登壇者プロフィール]
田中 彰|1972年、兵庫県淡路島生まれ。高校時代にニュース番組でギアナ高地の特集を見て衝撃を受け、「自分もそんな所に行ってみたい」と大学入学と同時に探検部へ入部。人類未踏の領域として熱帯雨林の林冠に狙いを定め、ツリークライミングと樹上生活の方法の開発に没頭する日々を送る。探検部員としてマダガスカルに木登り遠征、木から木へ移動しながら1か月半の樹上生活と移動距離1.2kmを達成。大学卒業後は、リバーガイドをしながら現役部員と共にブラジル・アマゾンに木登り遠征。その後、キャニオニングに出会い、渓谷へ活動の場を移行。木登りで培ったロープワークとカヤックで培ったホワイトウォーターテクニックを活用し、キャニオニアとしての経験を深めていく。2010年、日本人として初のCIC国際キャニオニングガイド資格取得。2014年頃に、大西良治、李佳珊(ジャスミン)両氏と知り合い、共に未踏の渓谷探検へ向かうようになる。2016年に台湾・恰堪溪初下降、2018年にニュージーランド・グルーミーゴルジュを第二降。2023年、ヒマラヤ・セティコーラの初下降が最新の記録となっている。
李佳珊 (ジャスミン)|1977年、台湾・台北市生まれ。1997年に国立成功大学へ入学と同時に山岳部で活動を始める。2005年には哈依拉露渓遡行、渓谷の奥地に広がる美しい草原地帯を発見し「嘆息灣」と名付ける。2010年には双橋峡谷でのアイスクライミング、ヨーロッパでのキャニオニングの技術習得、2013年にはアウトドアスポーツをテーマにしたユースホステル「Dorm1828」を台南市に開設。2016年、豊坪渓遡行、恰堪溪初下降。2018年、ニュージーランド・グルーミーゴルジュを第二降。2024年3月、ニュージランド・ケズムクリーク、タンブルトムソンフォールの初下降が最新の記録。渓谷探検を中心に行われる積極的な活動の数々に、国内外から注目が集まる女性冒険家。
大木輝一|1994年1月30日、神奈川県生まれ。高校時代に競泳に打ち込むも3年で引退し、大学入学とともにクライミングを始める。1年後の2013年に初の5.13a(虎の穴/城ヶ崎)をRP。その後もスポーツルートやボルダーを中心に経験を積み重ね、2014年に5.13d(ガンジャ/鳳来)のRPに成功。2016年のTHE NORTH FACE CUPではDIVISION 2で優勝を果たす。同年、株式会社Base Campに入社し、多様なルートセット経験を積む。その後もジャンルを横断した様々なクライミングを実践し、2018年にはイクストランへの旅(5.13a 7p/瑞牆山)やSky Rocket(5.13c 4p/瑞牆山)と高難度マルチピッチルートを登攀。2019年、株式会社Base Campを退社。同年、コスモス(5.13a 8p/瑞牆山)の2つの核心ピッチのOS、さらにYosemiteへの遠征も行う。2020年に株式会社ロストアローに入社。メリーゴーランド(5.12d/城ヶ崎/OS)、スカラップ(5.12d/城ヶ崎)、イカサマ師(5.12b/名張)、ガンジャエクステンション(5.14a/鳳来)、パーフェクトスカイ(5.10d 13p/三倉)、ロングナイト(5.12b/層雲峡)、乾杯(5.14b/二子山)など、多くのルートのリピートを続けた。2021年に行縢山の広島ルートをフリー化し椿(5.14b/4p)とする。同年秋、奥鐘山西壁のフリールート開拓に着手。その後は、クライミングと並行して山岳滑降や沢登り、大滝登攀、キャニオニングなどへ活動の範囲を広げ、自然の中での冒険を追求している。
イベント
終了
トークセッション
「冒険家の在り方について。」
大西良治 x 中嶋渉
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大西良治氏が、今もなお未知を求める冒険家で在り続けることができる理由についてお話を伺います。ゲストには、瑞牆山での開拓を中心に幼い頃からクライミングを追求してきた中嶋渉氏をお迎えし、少人数ならではの深いディスカッションを目指します。