トークセッション
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大木氏が約10年間で積み上げてきたクライミングキャリアを振り返りいま思うこと、どのようにすればより純粋なフリークライミングを実践することができるのかを、掘り下げていきます。対談者として、大木氏と沢登りやキャニオニングを共にする大西良治氏をお迎えし、大木氏による展示解説や両氏の対談を通して、テーマについて参加者全員で考えを深めます。
日時|12月13日(水)
19:00〜21:00
会場|THE TRIBE
定員|先着20名
参加費|無料
大木輝一|1994年1月30日、神奈川県生まれ。高校時代に競泳に打ち込むも3年で引退し、大学入学とともにクライミングを始める。1年後の2013年に初の5.13a(虎の穴/城ヶ崎)をRP。その後もスポーツルートやボルダーを中心に経験を積み重ね、2014年に5.13d(ガンジャ/鳳来)のRPに成功。2016年のTHE NORTH FACE CUPではDIVISION 2で優勝を果たす。同年、株式会社Base Campに入社し、多様なルートセット経験を積む。その後もジャンルを横断した様々なクライミングを実践し、2018年にはイクストランへの旅(5.13a 7p/瑞牆山)やSky Rocket(5.13c 4p/瑞牆山)と高難度マルチピッチルートを登攀。2019年、株式会社Base Campを退社。同年、コスモス(5.13a 8p/瑞牆山)の2つの核心ピッチのOS、さらにYosemiteへの遠征も行う。2020年に株式会社ロストアローに入社。メリーゴーランド(5.12d/城ヶ崎/OS)、スカラップ(5.12d/城ヶ崎)、イカサマ師(5.12b/名張)、ガンジャエクステンション(5.14a/鳳来)、パーフェクトスカイ(5.10d 13p/三倉)、ロングナイト(5.12b/層雲峡)、乾杯(5.14b/二子山)など、多くのルートのリピートを続けた。2021年に行縢山の広島ルートをフリー化し椿(5.14b/4p)とする。同年秋、奥鐘山西壁のフリールート開拓に着手。その後は、クライミングと並行して山岳滑降や沢登り、大滝登攀、キャニオニングなどへ活動の範囲を広げ、自然の中での冒険を追求している。
大西良治|1977年、愛知県生まれ。大学入学を機にワンダーフォーゲル部へ入部し、沢登りとフリークライミングを始める。大学卒業後は、フランス・フォンテーヌブローとイギリス・ピークディストリクトに長期滞在しボルダリングに集中。その後も多くの課題の再登と開拓を進めながら、高いクライミング能力を身につけていく。2007年からは本格的に沢登りを再開。2010年に称名滝単独初登攀、2011年に剱沢単独遡行(I滝新ルート開拓、D滝初登攀)、その他にも多くの険谷を単独遡行。2016年に行われた称名川本流の完全遡行も、やはり単独で成し遂げられ、史上初の快挙となった。その後は、遡行だけでは踏み入ることが難しいゴルジュの未知を求め、キャニオニングの世界へ活動の範囲を広げていく。2018年にニュージーランド・グルーミーゴルジュを第二降、剱沢初下降。人跡未踏のゴルジュに足跡を残すハードな冒険と並行し、フリークライミングの追求も継続。2021年、千日の瑠璃(5.14a R/X 7p/瑞牆山)を全ピッチRP。2023年、ヒマラヤ・セティコーラの初下降が最新の記録となっている。
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