トークイベント
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国内外での精力的な活動により、日本のクライミングシーンを牽引してきた中嶋兄弟が対談します。瑞牆山を共通のルーツとして持ちながらも、成長するにつれて徐々に分岐し、またあるときは再び重なった二人の活躍の場と数々の記録。幼少期から共に積み重ねてきた印象的なクライミングを振り返りながら、いま現在の両氏の岩に対する眼差しについて聞きます。
日時|8月28日(水)
19:00〜21:00
会場|THE TRIBE
定員|先着30名
参加費|無料
中嶋 渉|1991年、長野県生まれ。瑞牆山不動沢の開拓で知られる中嶋岳志を父に持ち、10歳からクライミングを始める。2008年、弱冠17歳の若さで大ヤスリ岩にユグドラシル(5.12/2p)、2010年には天鳥岩にホシガラス(5.12c PD/6p)と、存在感際立つ瑞牆山の岩塔に印象的なルートを拓いた。また、自身のルーツともいえる瑞牆山不動沢でも、ボルトの使用を極力排したルート開拓に傾倒。2013年の二十億光年の孤独(5.13b R)を皮切りに、Landmark(5.12b R)、我に返るとき(5.13a)、胎動(5.12b R/X)などを初登。2021年に完成させたHumble(5.14a R)は、それらの集大成とも言えるビッグルートとなった。開拓と並行して、白髪鬼(5.13d)や、Stingray(5.13d)、マーズ(5.13d)、デイドリーム(5.14b)などの歴史的クラックの数々や、ビショップのハイボルダーAmbrosia(V11)の再登など、多様かつ困難なフリークライミングを実践。2024年、瑞牆山摩天岩での2031(5.13b R/2p)の初登が最新の記録となっている。
中嶋 徹|1993年、長野県生まれ。兄・渉と同時期、8歳でクライミングを始める。幼少期より高難度のボルダリングの分野で頭角を表し、国内外で最高難度の課題の再登に数多く成功。一方で瑞牆山を始めとする全国各地でのボルダーの開拓、ボルトを用いないボールドなクライミング、沢登りなど幅広く特異な登攀歴を持つ。特に2009年、15歳の夏に単身渡英し当地の難ルートの数々を登ってみせた1ヶ月の記録は、日本はもとよりイギリスのクライマーにも強烈な印象を残すものとなった。クライミング以外にも、幼少期から親しんできた岩石を研究の対象として捉え、地質学の博士号を取得、国際学会にも出席する研究者としての一面も持つ。
2005年 | 燃えた地図 (三段) |
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2006年 | 白髪鬼 (5.13b/c) ピンクポイントで第3登 |
2007年 | 白髪鬼 (5.13d) レッドポイントで初登 |
伴奏者 (五段) 第2登 | |
2008年 | ユグドラシル (5.12 2p) 初登 |
不眠症 (五段) 第2登 | |
2009年 | Black Out (E9 6c) 初登 |
その他、Gaia (E8 6c)、Meshuga (E9 6c)、Nocturnal Emmision (E9 6c) などを登る | |
2010年 | ホシガラス (5.12c PD 6p) 初登 |
フラットマウンテン (5.14d/15a) 第2登 | |
2012年 | 常世 (五段) 第2登 |
2013年 | Big Island (8C) |
アサギマダラ (五段) 第2登 | |
2014年 | The Story of Two Worlds (8C) |
2015年 | Paint it Black (V15)、大面岩下エリア開拓 |
2017年 | Lucid Dreaming (V15) |
頸城山塊海川不動川ゴルジュ遡行 | |
遺伝 (グレードなし) 初登 | |
2019年 | 称名滝フリーソロ |
2021年 | Liber Primus (五段) 初登 |
2022年 | エピタフ (六段) |
2023年 | 鳥獣戯画 (五段) 初登 |
Flux (五段) 初登 | |
2024年 | Regret (グレード未定) 初登 |
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