The Tribe

トークイベント

飯山達雄 (韓国登山史と登山家から写真家への歩み)

互井健悟、ゲスト=小松由佳

飯山達雄 (韓国登山史と登山家から写真家への歩み)

『北朝鮮の山』、『小さな引揚者』などで知られる写真家・飯山達雄。
登攀者、植民地官僚として始まったその歩みはやがて世界各地に及び、激動の時代を記録した歴史の証人として不朽の足跡をそこに刻むことになります。
山岳風景から地元の郷土文化、移民、辺境先住民の暮し、インカの遺物、韓国古陶磁に至るまで、戦後のフォトジャーナリストとしての幅広い活動を中心に、ひとりのクライマーが歩んだその後の人生を互井健吾が紹介していきます。


互井 健悟 (たがい けんご) 1973年生まれ、千葉県松戸市出身。
1992年、慶應義塾大学の山岳部で岩登りを始め、卒業後は2シーズン冬山を行い、以後はもっぱらフリークライミングとボルダリングを中心にしたクライミング活動。
最高グレードは、スポーツルートで5.13b、ボルダーで三段。海外では、1994年にアラスカのデナリに登り、2013年には山岳部の遠征で四川省にある標高5,000mほどの小さな岩峰に初登頂。
思い出に残っているクライミングは、イギリスのピーク・ディストリクトにあるジョン・アレンのストラパディクトミー(E5,6b)、ヨセミテ・キャンプ4のミッドナイトライトニング(V8)、コロラド・ホーストゥースにあるジョン・ギルのレフト・エリミネーター(V5)など

日時|2026年2月18日(水)

19:00〜21:00

会場|The Tribe

定員|先着40名

参加費|無料

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飯山 達雄(いいやま たつお)|1904年〜1993年、神奈川県横浜市生まれ

【略歴】
6歳で家族とともに韓国に渡り、15歳の頃、油絵を描いていた兄の影響で写真を始め、20歳の頃、ソウル市北縁の風景に惹かれて山歩きを始める。道峰山で偶然出会ったハヤシ・シゲルと名乗る謎の青年とともにほぼ独学でクライミングを習得し、近郊の多くの岩峰を初登したほか、1931年の朝鮮山岳会設立に参加し、金剛山毘盧峰冬期初登頂、厳冬期摩天嶺白頭山初縦走など多くの記録を残す。同じ頃、朝鮮総督府鉄道局での観光振興業務のかたわら、休暇ごとに旧満州、内蒙古、山西、華北、江南など中国各地を旅し、満州事変から日中戦争中期までの各地の風物を撮影している。1942年から1944年まで海軍省ニューギニア資源調査隊に参加。韓国への帰還後、日本の敗戦を受けて博多に引揚げた後、1946年7月、民間残留邦人の惨状を記録するため単身、旧満州に渡る。戦後は、日本の山岳風景と地元小平市の郷土文化(1946~1955年)、日本人ブラジル移民と辺境に暮らす先住民の暮し、古代インカの遺物、パタゴニアの風景(1955~1965年)、高麗・李朝の古陶磁と韓国全土の窯跡(1969~1973年)、中米マヤ文明の遺跡とその末裔ラカンドン族、アリゾナ、ニューメキシコ、コロラドのネイティブ・アメリカンの暮し(1974~1978年)などの取材活動に従事し、1993年8月、88歳で逝去した。 前掲書のほか、『金剛山』(1939年)、『蒙疆の旅』(1941年)、『朝鮮の山』(1943年)、『移民ブラジル』(1957年)、『バガボンド12万キロ:未知に挑んだ探険写真家の半生記』(1962年)、『世界写真集ブラジル:アマゾン・移民・コーヒー』(1964年)、角山幸洋共著『原色インカの織物』(1966年)、『未知の裸族ラピチ』(1967年)、寺田和夫共著『インカの秘宝』(1967年)、西村豪共著『秘境パタゴニア』(1970年)、堀千枝子共著『高麗・李朝の陶磁文具』(1985年)など著書多数。
小松 由佳(こまつ ゆか) |1982年9月〜 、秋田県秋田市出身

【主な登山歴・取材歴】
2004年 ドルクン・ムスターグ(6500m)
2006年韓国(トワンソン氷瀑など)
2006年 K2(8611m) 南南東リブより登頂
2007年 ヨーロッパアルプス(メンヒ北壁、モンブラン・デ・タキュールなど)
2007年 シスパーレ(7611m) 6000mまで風土と共に生きる
人間の営みに魅せられ、フォトグラファーに転身
2008年 東京から沖縄まで自転車の旅
2008年 ユーラシア大陸横断の旅。モンゴルの草原や中東の砂漠にて遊牧民を取材
2009年 シリア砂漠にて遊牧民ベドウィン、北イラクにてクルド人、イランにて遊牧民ゴラッボ族、カシュガイ族などを取材
2010年 エジプトのオアシスの暮らし、ナイル流域の暮らしを取材、イエメンの山岳民族を取材
2011年 シリア砂漠の遊牧民ベドウィンの取材
2012年からシリア難民をテーマに取材を続ける。
2013年シリア人男性と結婚、2児の母
2021年 シリア内戦を描いたノンフィクション『人間の土地へ』にて第8回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞
2022年アサド政権下のシリアへ単独取材
2024年アサド政権崩壊後のシリアへ取材
2025年 ノンフィクション『シリアの家族』にて第23回開高健ノンフィクション賞を受賞