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18歳の時に初めて登山に触れてから今日に至るまで、およそ40年間も世界中で登り続けてきたクライマー、遠藤由加。
今回の展示は二部構成です。一部展示では『遠藤由加の頂』と題して、ヒマラヤ〜ビッグウォール〜フリークライミングと、これまでの活動を文章と写真で逐っていきます。
二部展示『遠藤由加、私的な登り/私的な写真。』では、2025年3月にスペイン・オリアナでのクライミングツアーを記録した私写真群を通して、自らの内発性に導かれるまま生きることの喜びや豊かさ、そして自由への思索が鑑賞者の中で深まることを期待します。
遠藤由加|1966年、神奈川県生まれ。18歳から山岳登攀を始める。20歳でヒマラヤ登山を初経験、2年後の22歳でナンガパルバットを日本人女性初の8000m峰無酸素登頂に成功。その後、ガッシャブルムⅠ峰、ガッシャブルムⅡ峰を無酸素登頂。1994年、山野井妙子とチョ・オユー南西壁を第二登。チョ・オユーでヒマラヤ遠征に区切りをつけた後、ビッグウォール、フリークライミングに集中。8000m峰無酸素アルパインスタイルでの登頂、エイドクライミングA5、フリークライミングで5.14aを登るという、世界的にも男女問わず極めて稀な経験と実績を持つ。
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