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登山を人と山との関わりとして捉えるならば、その歴史は原初の時代まで遡ります。人はかつて、生存に直結する営みのために山へ入り、やがて宗教的な意味において山と結びつき、さらに近代においては探検や科学の対象としても山と向き合うようになりました。そうした歴史を経て、現代の登山・クライミングの文化は形作られてきました。その中核には、山に登ることそれ自体に価値を見出し、「いかにして登るのか」を問い続けるアルピニズムの考え方があります。
本展示は、そのような歴史を紡いできた現代の登山・クライミングに対する、ひとつのオルタナティブを模索する実験的な試みです。ひとつには、ジャンルごとに枝分かれしてきた登山・クライミングの記録から、領域横断的に三つの偉大な記録を取り上げ、それらを等しく「登山・クライミングの記録」として捉え直すことで、本来的な視点を提示します。もうひとつには、言葉、地図、写真といった二次元のメディアを通して参照されてきた登山・クライミングの記録を三次元の立体へと転換することで、これまでにないパースペクティブの可能性を探求します。
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