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かつて多くのアルパインクライミングを共にしてきた、鈴木啓紀と故・谷口けい。厳しい自然を目の前に、幾ばくかのリスクを互いに受け入れ、同一の目標に向かって二人は歩みを進めてきました。本展示では、その私的な歴史の中にある関係性の記憶を辿りながら、山という場で構築される人間関係に注目していきます。
鈴木 啓紀|1980年、埼玉県生まれ。パタゴニア日本支社勤務。幼い頃から続けてきた野鳥観察をきっかけに登山の世界を知り、大学入学後に本格的なアルパインクライミングを開始。20代からこれまで、ヨセミテ、バガブー、ヨーロッパアルプス、パキスタン、アラスカ、ネパールなど、世界各地の山や壁を目指して数多くの遠征を重ねてきた。また国内でも、北アルプスでの冬季継続登攀や黒部横断、剱岳北方稜線の完全縦走など重厚な登山も実践。2024年、東ネパール・パンドラ(6850m)北東壁登攀が最新の記録となっている。
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